■現在のカテゴリは・・・・ ペンギン水族館Home » ペンギン水族館ブログ > 2012年
2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

カテゴリー別

最新記事

バックナンバー

絶滅危惧種の水生昆虫 エサキアメンボの発見について

2012年6月14日
飼育日記

絶滅危惧種の水生昆虫 エサキアメンボの発見について

報道等で既にご存知の方もいらっしゃることと思いますが、2012年6月5日(火)に、

長崎ペンギン水族館の自然体験ゾーンビオトープにおける「エサキアメンボ」の発見について発表を行いました。

このアメンボを発見したのは、当館のボランティアに登録している 長崎総合科学大学4年生の大串俊太郎さんで、

昨年(2011年)の12月下旬に、 自然体験ゾーンの池にて植物の刈り取り作業を行っていた際に見つかりました。

 

エサキアメンボは絶滅危惧種に指定されている希少な水生昆虫で、

環境省、長崎県どちらのレッドデータブックにも記載されています。

環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)、

長崎県のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されています。

特に、長崎県内においてはこれまで対馬市の「田ノ浜」一箇所でしか生息が確認されておらず、

それ以外の地域で発見されたのは、記録にある限りでは当館が初めてです。

 

エサキアメンボは、体長1cmほどの非常に小さなアメンボです。

ガマやヨシなどの抽水植物が茂ったやや暗い水面を好み、開けた水面にはほとんど出てこない

という特異な生態のため、これまで発見されなかったものと思われます。

 

当館では、今後もエサキアメンボの生息環境の保全を進めていくとともに、

より多くの皆様にこのエサキアメンボについて知っていただくため、 自然体験ゾーンにて生体の展示を近く開始する予定です。

展示開始の折には改めてお知らせいたしますので、当館へお越しの際はぜひご覧ください。

 

■エサキアメンボ(カメムシ目アメンボ科)

学名:Limnoporus esakii

分布:本州~九州

体長:オス…8~8.5mm / メス…9~10.5mm

◎スマートな体形

◎体の側面は美しい銀白色をしている

◎腹部第7節側方(お尻の先)が棘状に後方へ突出する

◎触覚第4節(触覚の一番先)が最も長い

…などの特徴から、他のアメンボと区別できる。

田植え体験を実施します

2012年6月8日
その他記事のアイコン

田植え体験に参加しませんか?

ペンギン水族館のビオトープに、田んぼがあるのをご存知ですか?

約84㎡ほどの小さな田んぼですが、ここでも毎年お米作りをしているんですよ!

水族館での田植えは、一株ずつ人の手で植えていく昔ながらの「手植え」です。

自然楽校に参加してくれている子供たちや、一般のお客様にもご参加いただいて、みんなで泥んこになりながら植えています。

 

さて、今年は6月9日(土)に、水族館の田植えを開催いたします。

子どもさんだけでなく、大人の方も大歓迎!興味のある方は、ぜひご参加下さい!

事前のお申し込みなどは必要ありませんので、当日、水族館の自然体験ゾーンの棚田までお越し下さい。

たくさんの方のご参加をお待ちしています!

 

■田植え体験

日時:平成24年6月9日(土) 10:00~(1時間程度)

場所:長崎ペンギン水族館 自然体験ゾーンの棚田

参加料:無料

内容:お米の苗の手植え体験

★泥で大変汚れます。汚れても良い服装でお越しの上、長靴・着替えなどをご用意下さい。

★小雨決行ですが、当日「大雨注意報」もしくは「大雨警報」が発令された時点で中止といたします。あらかじめご了承下さい。

 

―お問い合わせ―

長崎ペンギン水族館

TEL 095-838-3131

 

すけすけシースルーのかたまり

2012年6月3日
飼育日記

すけすけシースルーのかたまり

2階サンゴ礁水槽に、体がスケスケの魚のかたまりが・・。

その正体はキンメモドキというハタンポ科の小さな魚で、海の中では大きな群れをつくることもあります。

キンメモドキは、体の後ろ部分が透けているため、うすいピンク色の体から背骨が丸見えです。

スケスケのシースルーも綺麗ですが、大きな眼も特徴的です。

小さい体のわりには大きな眼をしていて、水槽越しに眼が合うかも・・・。

こちらは、ばっちりカメラ目線のキンメモドキの群れ♪

 

みなさんもスケスケのかたまりをぜひ見に来て下さいね~。

 

恋するキングペンギン

2012年5月30日
飼育日記

するキングペンギン

キングペンギンたちに恋の季節が訪れました。

亜南極ペンギン室のキングペンギンたちは、体や首を伸ばして頻繁に自己アピールをしています。

「素敵でしょっ?!」と言っているみたいですね。

最近は、餌なんてそっちのけです。

私たちスタッフは「ちゃんと餌ば食べんばよ~」と思いながら、恋の行方を見守っています。

そして、産卵に備えて床面にマットを敷きました。

相手が決まったペンギンは、好きな場所で寄り添っています。

 

 

 

 

 

 

ピョンピョン!コロン??

2012年5月27日
飼育日記

ピョンピョン!コロン??

 水族館2階の干潟水槽のトビハゼたち

今日も元気にピョンピョンしています。

 

 そんなトビハゼたちを観察していると・・・     

 コロン!!

 かわいらしく横転する時があります。

 実はトビハゼは、体の表面が乾燥するのを防ぐため、ときどき体を横倒しにして水に浸します。

 突然、横転して、何事もなかったのように元に戻るトビハゼ。

 干潟水槽の前を通るとき、その行動を見てしまうと、おもわず顔がほころんでしまいます。

 

 

 

 

クサガメの甲羅干し

2012年5月24日
飼育日記

クサガメの甲羅干し

新緑がまぶしい季節になりましたね。

ビオトープの池ではスイレンの花も咲き始めました。

さて、この写真、スイレン以外にもある動物が写っているのですが…どこにいるか分かりますか?

池の真ん中にある、石でできた島に注目すると…

いました!カメがたくさん上陸していますよ~

この島はカメたちのお気に入りの場所で、なんと多いときには10匹近く上っていることも…

そんなに集まって何をしているのかというと「甲羅干し」、つまり日光浴をしているんです。

 

のんびりひなたぼっこをしているだけのように見えますが、この日光浴、カメたちにとってはとても大事なことなんですよ。

まず一つは体を温めるため。変温動物であるカメは自分の力だけでは体温を上げることができません。

日光浴をすることで体が温まり、活発に動けるようになるのです。

そして、太陽の光に含まれる紫外線も重要です。

紫外線を浴びると、骨や甲羅の成長に欠かせないビタミンDが体の中で作られます。このビタミンDはカルシウムの吸収にかかわる栄養素で、不足すると甲羅が柔らかくなったり、変形してしまうこともあるのです。

また、水から出て体を乾かすことで、体に付いた寄生虫や雑菌を退治できるので、皮膚病の予防にもなっているんですよ。

 

この甲羅干しの姿は、午前中、特に晴れた日の朝によく見ることができます。

クサガメたちは臆病なので、びっくりすると水の中へすぐに逃げてしまいます。

近くで観察したいときは、ゆっくりそ~っと近づいてみてくださいね!

 

 

「フンボルトペンギンのヨチヨチお散歩」開始!

2012年5月22日
飼育日記

「フンボルトペンギンのヨチヨチお散歩」開始!

長崎ペンギン水族館、冬の風物詩「キングペンギンのパレード」も終了し・・・

5月12日から・・・はじまりました!!「フンボルトペンギンのヨチヨチお散歩」!!

堂々としたキングペンギンたちとは違い(違いすぎ?)あちこちうろうろ~コースアウトなんて当たりまえ!

フンボルトペンギンらしく、コミカルに楽しいお散歩です(スタッフ苦笑いですが・・・)

ぜひぜひ、会いにお越しください!

キレイなタコにはご用心?!

2012年5月19日
飼育日記

キレイタコにはご用心!!

本日開催しました第106回飼育係こぼれ話は、「磯あそびのススメ」と題して、磯遊びの楽しみ方や磯の生きものについてお話しました。

磯は、海のいろんな生きものとの出会いがとても楽しい場所ですが、危険が潜んでいることも・・・?!

そこで今日は、海の危険な生きものについてもお話させていただきました。

 

磯などの浅い海に猛毒のテトロドトキシン(フグ毒と同じ神経毒)をもった「ヒョウモンダコ」という全長5~12㎝ほどの小さなタコがいます。

普段は、地味な色をしていますが、危険を感じて興奮すると、鮮やかなブルーの斑紋が美しい体色に変化します。

■安静時:褐色で鮮やかな模様は目立ちません

■興奮時:美しい蛍光ブルーの模様に変化します

 

日本では、房総半島以南に分布していますが、近年では、これまであまり記録がなかった九州北部でも目撃例が多くなっているようです。

噛まれると危険なタコですが、自分の身を守るために噛みつくことはあっても不用意に手を出さなければ被害にあうことはありません。

 

近日中には展示予定ですので、磯遊びに行く前に水族館でヒョウモンダコをチェックしてみてはいかがでしょうか?

※生物の状態により展示変更となる場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回飼育係のこぼれ話「磯あそびのススメ」

2012年5月18日
その他記事のアイコン

第106回飼育係のこぼれ話「磯あそびのススメ」

毎月第3土曜日に、飼育係が様々な生き物のエピソード、飼育の裏話をする「飼育係のこぼれ話」。

いよいよ夏本番!今回は、磯あそびの楽しみ方や磯に潜んだ危険な生きものについてお話します。

楽しいクイズや磯の生きものも登場しますよ~

 

 

▲危険な生きもの「ヒョウモンダコ」

 

日  時:平成24年5 月19日(土)   11時30分 (約30分)

場 所:長崎ペンギン水族館 2階バーチャルシアター前

参加料:無料 (入館料のみ)

―お問い合わせ―

長崎ペンギン水族館

TEL 095-838-3131

モンハナシャコの高速パンチ!

2012年5月12日
飼育日記

モンハナシャコの高速パンチ

 

現在、開催している「海のお花畑展」の会場に、モンハナシャコを展示しています。

シャコの仲間の中でも特に美しいといわれているモンハナシャコ。

その姿から、ダイバーにも人気のある海の生物です。

 

しかし、なかなか攻撃的な性質を持っていて、鎌型の強力な捕脚からくりだされる高速パンチはカニの甲羅や貝をたたきわることも…

 

モンハナシャコに餌をあげる時は、その高速パンチが出てこないかと、少しだけドキドキしています。

 

きれいなバラにはトゲがあるといいますが、きれいなシャコには高速パンチがあるということで、どちらも近づきすぎにはご用心を!